私見。

・自民党
ここしかない、とは思うものの、批判覚悟であえて言うならば安倍元首相の体調が不安。個人的には大手マスコミと同じ見解だ。
まあ、マスコミは公で公であるという自覚無く発言したという別な問題はあるのだが。
私自身難病(というか奇病)で年中体調悪い悪いを繰り返し休みがちで、「こんな休み多い上司はイヤだ!」と自発的に昇進をさせてて欲しくないということを具申していたりする。
いくら優秀かつ有望でも、トップを下りざるを得なかった程の病気の前例がある人間をトップに再び据えるというのは、下々からすると不安でストレスなのは間違いない。本人はもっとストレスなんだろうけど・・・しかし、それを踏まえて不退転でやっていく覚悟が、現在本人からは見えて来ないのがなんとも。
美辞麗句で票を釣れる時代は民主党政権と同時に終わったのだ。

・民主党
敢えて良く言えば、政権を運営するという経験を”最後まで”積んだ政党になった。今の民主は過去の旧民主党ではなく”新”民主党だと思う。全方位土下座靴舐尻舐外交の危険性はそのままだが、政権末期になり漸く成長の発芽が見え出したのは喜ばしいことである。主流を除いた、選択肢に数える事の出来る政党になったのではないだろうか。
もう一度はやらせたくはないが。

・未来
生まれ変わった”旧”民主党。選挙と政権交代は金になる・・・政権交代ビジネス会社である。
優れた思想も政権運営も国際政治における国の威信も、結局のところ自分の快楽のために私腹を肥やすことが一番大事という、誰もが人間の汚い面として目をそむけていた、言わば聖域に公然と踏み込んでいるのは新時代の政党として評価したい。近未来SF小説等にある未来日本において良く見かける企業国家に通ずるものがあり、未来に生きているとも言える。
しかし、それは我々が望む未来ではない。

・維新
橋本市長の思想とリーダーシップに支えられてきたが、直前になり「選挙は数である」という真理に気付いてしまったのが運の尽き。最早理想は建前となり、力なき正義を求めるよりは、旧民主党のように「政権を取ってから考える」ように方向転換してしまった。
旧民主が親なら、現民主は腹違いの弟で、未来はクローンで、維新は、残念ながら直系の子供。
そう考えると平成の維新というものは旧民主で成されてしまっていたんだなあ、と感慨深い。

・他
個人的に見ると、無所属(元民主除く)以外の政党で見るべきものは少ないように思える。
社民党は社会党らしさを震災以後も遺憾無く発揮しているのは諸手で褒めたい。
入れるかどうかを別にして。